「白髪染めを使ってたら、頭が痒くなって・・・」
「また頭皮がかぶれてしまった・・・」
もしかするとその症状、白髪染めによるアレルギーかも知れません。
白髪染めは、髪の毛に化学物質を使って染料を定着させる製品です。
そのため、白髪染めに含まれているさまざまな化学物質によって、なんらかのアレルギー反応が出てしまうことがあります。
それでは、なぜ白髪染めによってかぶれなどのアレルギー症状が出てしまうのでしょうか?
また、低刺激な白髪染めってあるのでしょうか?
そんな疑問にお答えします。
1.白髪染めでアレルギーが出る原因と症状
白髪染めには、以下のような成分が配合されています。
白髪染めに含まれる有害成分
- パラフェニレンジアミン
- パラアミノフェノール
- 過酸化水素
など
特にこの3つの成分は体に有害であり、発がん性も確認されている成分です。
アメリカでは、これらの成分が含まれている白髪染めは販売禁止になっていますが、なぜか日本では未だに販売され続けています。
特に肌が弱い人の場合は、この3つの成分に体が過剰に反応してしまうせいでアレルギー反応が出てしまい、頭皮がかぶれてしまうことがあるのです。
これら白髪染めによって引き起こされるかぶれには2種類あります。
刺激性接触皮膚炎とアレルギー性接触皮膚炎です。
1-1.刺激性接触皮膚炎
過酸化水素やアルカリ剤など、白髪染めに含まれる刺激成分によって皮膚が強い刺激を受け、皮膚炎を起こすかぶれを「刺激性接触皮膚炎」と呼びます。
多くの人が白髪染めが頭皮についてしまった際に、この刺激性接触皮膚炎を起こし、かぶれが引き起こされてしまいます。
1-2.アレルギー性接触皮膚炎
白髪染めを塗って、ある程度時間が経ってからおきるかぶれが「アレルギー性接触皮膚炎」です。
白髪染めに含まれるアレルギー成分によって引き起こされ、白髪染めの使用から約6時間後にアレルギー反応がではじめ、48時間後にアレルギー反応が最大になります。
アレルギー性接触皮膚炎をくりかえすうちに症状が重症化するので、白髪染めを使用してしばらくしてからかぶれが出る人は、刺激が少ない白髪染めを使った方が良いかも知れません。
2.オススメの低刺激な白髪染め
さまざまな有害成分が含まれている白髪染め。
肌が弱い人は、このまま有害成分を気にして白髪染めを使わない方が良いのでしょうか?
そんな事はありません!
最近では、肌が弱くアレルギーが出やすい体質向けの、低刺激な白髪染めも販売されており、自分の体に負担をかけずに白髪を染めることが出来るようになっています。
市販されている低刺激な白髪染めには以下のようなモノがあります。
身体に優しい低刺激な白髪染め
- 白髪染めヘナ
- ヘアマニキュア
- ヘアカラートリートメント
それぞれ、どういったものか見ていきましょう。
2-1.ヘナによる白髪染め
髪の毛にも、頭皮にも優しい白髪染めが天然の白髪染め「ヘナ」です。
古来からインドで使われてきた、ヘナは化学物質を含んでいない天然の白髪染めなので、かぶれにくく、アレルギー反応も出ることはあまりありません。
ただし、科学物質が配合されているヘナも販売されているので、ヘナを購入する際の種類にも注意するようにしてください。
さらに詳しい情報は以下の記事をご覧ください。
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2-2.ヘアマニキュア
白髪染めがかぶれやアレルギー反応を引き起こすのは、頭皮に白髪染めの成分が付着するからです。
頭皮に白髪染めの科学物質が付着しにくい、白髪の上から染料を上塗りする「ヘアマニキュア」なら頭皮への刺激が少なくて済みます。
ただし、色落ちしやすいなどのデメリットもあります。
さらに詳しい情報は以下の記事をご覧ください。
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2-3.ヘアカラートリートメント
ヘアマニキュアと同じ種類の白髪染めが、「ヘアカラートリートメント」です。
傷んだ髪を補修しつつ、髪の色を染めることが出来るヘアカラートリートメントは、通常の白髪染めに比べれば、有害物質の配合量が少なく、刺激が弱い白髪染めです。
特に通販では低刺激にこだわった製品を購入することができます。
以下の記事でオススメのヘアカラートリートメントをご紹介していますので、興味があればチェックしてみてください。
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低刺激な白髪染めを使って、身体に負担をかけず白髪を染めよう!
ヘアカラーによる皮膚障害は毎年1000件以上の事例報告書が消費者庁から発表されています。
もちろん、その中には白髪染めによる被害も含まれており、実際にはもっと沢山の人が刺激の強い白髪染めで不快な思いをしています。
もし白髪染めによってかぶれた経験があるなら、この機会にご紹介した低刺激な白髪染めを試してみてください。