正しいシャンプーのやり方
シャンプーは髪を洗うのが目的と思っていませんか?
実は頭皮を洗うことを意識する方が大切なんです。
頭皮は髪に隠れて洗いにくいので、髪を洗うという意識でやっていると、なかなか頭皮の汚れを落とすことはできません。
頭皮に皮脂が残ってしまうと雑菌の繁殖につながり、頭皮のニオイや炎症の原因。
正しいシャンプーの方法を覚えて頭皮を清潔に保つことが美髪への第一歩なのです。
それでは正しいシャンプーの手順を見て行きましょう。
シャンプーの効果を最大限に引き出すには、事前のブラッシングが必要です。
ブラッシングで大きな汚れは落とすことができます。
特にシャンプーの泡立ちが悪いと感じられる方は試してみてください。
ブラッシングの8つの効果で詳しく説明しています。
始めにすすぎを行うと思いますが、このとき髪を濡らすだけではダメです。
シャンプーをする前にぬるま湯でしっかり「予洗い」を行いましょう。
一日経った髪にはたくさんの汚れが付着しています。
例えば、汗に含まれる塩分は髪にダメージを与える原因になりますが、水に溶けやすいので予洗いで洗い流すことができます。
ちりやほこりなども予洗いで洗い流すことができます。
シャンプーが泡立ちにくいと無理に泡立てようとゴシゴシしてしまいがちですが、これは髪や頭皮にダメージを与える原因になります。
予洗いは髪全体をしっかり濡らし、全体に水分を行きわたらせることでシャンプーの泡立ちを良くさせるという効果もあります。
時間の目安は2分程度。
しっかり汚れを落としましょう。
この段階で頭皮の汚れは8割ほど落とすことができます。
髪をかき分けながら、頭皮までお湯が届くようにすることがポイントです。
スタイリング剤をしっかり使っていると、予洗いだけでは落としきれません。
そんなときは少量のシャンプーでスタイリング剤を落とす「プレシャンプー」をしましょう。
頭皮と髪になじませ、汚れを浮かすイメージです。
シャンプーを倍くらいのお湯で薄め、泡立たせずに髪と頭皮にまんべんなく行き渡らせます。
シャンプーを直接頭皮に付けたり、泡立たせたりすると、全体に回りにくくなります。
プレシャンプーで一度軽く汚れを洗い流してから再度シャンプーする方が、髪へのダメージを軽減することができます。
二回目のシャンプーもお湯で薄め、全体に行き渡るようにまんべんなく伸ばしましょう。
シャンプーを塗布したら、耳の上から頭頂部に向けてジグザグに動かしながら洗いましょう。
決して爪を立てずに、指の腹で優しくマッサージするように進めていきます。
力を入れすぎると髪同士の摩擦でキューティクルがダメージを受けます。
なでるくらいの力加減でOKです。
毛穴に溜まった皮脂は簡単には落ちません。
そこで、今度は少し力を入れた洗い方をします。
指の腹で毛穴に溜まった皮脂をもみ出すように頭皮を寄せて洗います。
このとき頭皮をこすらないように注意しましょう。
押し出すだけであれば頭皮にダメージを与えることはありません。
マッサージ効果で血行を促進することができます。
シャワーのお湯の量は多めにしてしっかりシャンプーと汚れを流し落としましょう。
泡がなくなっても、シャンプーは完全には流し切れていません。
シャンプーが頭皮に残ると、かゆみなどの頭皮トラブルの原因になります。
2、3分かけてしっかりすすぎましょう。
正しいシャンプーが大切なワケ
髪に付く汚れには、体の内部から出てくるものと、外部から付着するものがあります。
体の内部からの汚れ
皮脂
皮脂は適量であれば髪にツヤを与えたり、外部の汚れから保護してくれたりする役割をしています。
しかし、余分な皮脂が毛穴に詰まるなどすると、抜け毛の原因になります。
また、溜まった皮脂が酸化することでニオイの原因にもなります。
皮脂の取りすぎは乾燥の原因になりますので、適度な皮脂を残すようにシャンプーをすることが大切です。
汗
汗には塩分が含まれます。
塩分が髪に付着したままだと、水分を奪い取り、髪が乾燥する原因になります。
頭は髪に覆われていて、汗をかきやすい部分でもあります。
シャンプーでしっかり汗を洗い流しておきましょう。
フケ
フケは頭皮の細胞が剥がれ落ちたものです。
頭皮も含め、人間の皮膚は常に新しい細胞に生まれ変わっています。
その際、表面の細胞は剥がれ落ち、新しい細胞と入れ替わっているのです。
この周期は約28日で、「ターンオーバー」と呼ばれます。
通常は、剥がれる細胞は細かく、フケとしては見えることはありません。
しかし、頭皮の状態が不衛生なままだと、ターンオーバーの周期が早くなることがあります。
そうすると剥がれる細胞の量が増え大きなかたまりになり、フケとして見えるようになってくるのです。
正しいシャンプーで頭皮をキレイにしておくことで、フケの発生も抑えることができるのです。
体の外からの汚れ
スタイリング剤
外部からの汚れで最も多いのはスタイリング剤です。
スタイリング剤の洗い残しは髪や頭皮のダメージの原因になります。
しっかり洗い流しましょう。
タバコの煙
タバコの煙には4000種類以上の化学物質が含まれています。
タバコの煙が髪につくとベタつきやニオイの原因になります。
また、タバコの煙に含まれるアンモニアはアルカリ性です。
アルカリ性は髪の乾燥の原因になります。
排気ガス
車の排気ガスに含まれるススが特に髪に悪影響を与える原因になります。
ちり、ほこり
空気中に浮遊しているちりやほこりも外部からの汚れに含まれます。
どんなシャンプーを使えばいいの?
きちんとした手順でシャンプーをしても、髪や頭皮を傷めるようなシャンプーを使っていては効果がありません。
市販のものはノンシリコンをうたっていても、洗浄成分が良くないものが多く、髪に優しくありません。
少しお値段はしますが、アミノ酸系の低刺激な洗浄成分のシャンプーを使う方が良いでしょう。
まとめ
髪を正しく洗えていないと頭皮に汚れが蓄積し、ベタつきやフケの原因になります。
汚れはバクテリアのエサとなり増殖し、かゆみやニオイの原因となります。
さらに毛穴が詰まってしまうと抜け毛へとつながっていきます。
正しいシャンプーの仕方を覚えて、健康な髪と頭皮を保ちましょう。
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