ガタガタになった髪を治したい!原因と改善方法。
何だか髪がまとまらない、しっかりケアしているつもりなのに、ツヤもなく見えてしまう、その原因は表面がガタガタ、凸凹している髪があるからかもしれません。
一体なぜ髪がガタガタになってしてしまうのか、その原因と対処法をご紹介しましょう。
髪の毛の表面がガタガタででこぼこになる原因
小さい頃から髪がガタガタだったというよりも、気がついたらガタガタになっていた、という人が多いと思います。
それはコルテックスのバランスが悪くなってしまったから、というのが原因のようです。
コルテックスとは?
髪の毛は3層構造になっています。
中心部のメデュラという柔らかいたんぱく質を囲んでいるのがコルテックス。
その上にキューティクルがあります。
分量からするとコルテックスが一番多い層で全体の80%を占めています。
このコルテックスの量や質が髪の太さ、固さなどを決めているのです。
コルテックスはマクロフィブリルという細胞が縦に並んだ構造になっていて、その間を2種類の別のたんぱく質が埋めています。
このマクロフィブリルの並び方が整っていると、ツヤのある真っ直ぐな髪になる、というわけです。
ところが加齢やストレス、または乾燥などによってコルテックスのバランスが乱れてしまうと「連珠毛(れんじゅもう)」という状態になってしまいます。
連珠毛とは?
表面がガタガタになっているということは、太いところと細いところが混ざった髪の毛になっている、ということなんです。
イメージとしては、1本の真っ直ぐなラインではなく、数珠の様に玉をつなげた状態になってしまっているということ。
だから連珠毛というんですね。
髪の表面がボコボコしているので、光が均等に当たらずに乱反射します。
そのせいで、ヘアケアをしていてもつやがなく見えてしまうのです。
とても絡みやすいためブラッシングしにくい、スタイリングもしづらいという特徴があります。
連珠毛の原因
ではなぜコルテックスのバランスが乱れてしまうのか。
ひとつには髪のダメージです。
傷んだ髪はキューティクルがはがれ、内側からたんぱく質が流れ出てしまいます。
それによりコルテックスのバランスが悪くなってガタガタになってしまうのです。
また、傷んだ髪は内側の水分が少なくなって乾燥してしまうため、コルテックスの並びが凸凹してきます。
もう一つはホルモンバランスの乱れです。
思春期あたりにくせ毛になった、生理や出産など、ホルモンバランスが大きく乱れる時にくせ毛が出てくる、という人が多いようです。
この時期は太い毛が生えやすくなり、くせ毛になる人が増えます。
更年期に近づいて女性ホルモンが減ってくる時もくせ毛になりやすくなります。
チリチリした縮れ毛は?
連珠毛と似ているのが縮毛(しゅくもう)です。
チリチリと縮れた毛で、もっとも症状の重いくせ毛です。
これも生まれつきでなければ、ストレスやホルモンバランスの乱れが影響しています。
でこぼこになった髪を治す方法
連珠網を治す方法にはどのようなものがあるのか、スタイリングだけではなかなかごまかすことが出来ないので、髪の外側からのケアと身体の内側からのケアが必要です。
たんぱく質を補うことができるシャンプー、トリートメント
連珠網を治すには、髪にしっかりと栄養分を補給することが大切です。
そのためにはコルテックスの量を増やして形を整えていくこと。
では、どうやってタンパク質を補うかというと、PPTと呼ばれる髪の補修成分を配合したシャンプー、トリートメントを使うことで、髪にタンパク質を補充することができます。
PPTはコルテックスに似た成分で、髪になじみやすく、傷んで流れ出てしまったたんぱく質の穴を埋めて補修することができます。
どういったシャンプーがあるかは、傷んだ髪を補修するヘアケアをご覧ください。
アウトバストリートメントも効果あり!
お風呂上りやお出かけ前に使えるアウトバストリートメントも効果的です。
静電気、紫外線、ドライヤーの熱などのダメージから守る働きもありますから、これ以上でこぼこした髪の毛を増やさないためにも使ってみる価値はあるでしょう。
参考:洗い流さない!アウトバストリートメントとは?効果と使い方
頭皮の健康を保つ
髪に栄養を行き渡らせるには頭皮の健康が何より大事!頭皮の血行が悪いと毛母細胞に栄養がいかないので生えてくる髪の質に影響します。
毎日のシャンプーの時やお風呂上がりの身体が温まっている時に、頭皮のマッサージを心がけましょう。
リラックスしてストレス解消にもなりますし、血行が良くなって髪へ栄養が届きやすくなります。
血行の促進効果がある美容オイルなどを使ってマッサージをすれば、さらに良い効果が得られるでしょう。
頭皮マッサージにも使える美容オイルではアルガンオイルなどが有名です。
髪を洗ったらしっかり乾かす
髪を洗った後に自然乾燥するのはおすすめできません。
寒い時期には頭皮が冷えて血行が悪くなること、また生乾きの状態にしておくとキューティクルがはがれやすく、スキマからどんどん水分が蒸発していくからです。
髪の乾燥もガタガタになる原因ですから、髪に適度な水分を閉じ込めるためにも、洗い終わった後に放置せず根元からしっかり乾かすことが大事なんです。
栄養バランスのよい食生活
私たちの身体は食べたもので出来ていますから、肌や髪の状態が悪いということは、食生活に問題がある場合が多いのです。
髪を作るたんぱく質、女性ホルモンのバランスを整える大豆イソフラボンを含む食品(豆腐、納豆などの大豆製品)を積極的にとりましょう。
また、取った栄養素の代謝を良くするためのビタミンやミネラルも欠かせません。
ホルモンバランスを整えること
女性の場合はストレスや疲労によってホルモンバランスを乱しやすいため、それがお肌や髪にすぐに影響してしまうんですね。
ですから、髪だけでなく肌をきれいに保つためにもホルモンバランスを整えることがとても大切です。
女性は思っているよりもずっと繊細な生き物で、ホルモンバランスはストレスや疲労によってすぐに乱れてしまいます。
疲れたらゆっくり休む、ストレスを溜めない、ということを心がけて欲しいと思います。
特に、生理不順や生理痛がある人、更年期といわれる年代の人は要注意ですね。
女性ホルモンのバランスを整えるというのは、生活環境の影響などもあり、なかなか難しいと思います。
無理に改善しようとすると、それがストレスになって逆効果になりかねません。
ストレスを溜めない
ストレスはホルモンバランスを乱すだけでなく、頭皮の血行不良とも関係があります。
ストレスを感じると自律神経の交感神経が優位になるため、末梢血管が収縮し、血行が悪くなるからです。
ストレスを感じないというのは無理ですから、ストレスを感じたら上手に発散することが必要です。
その日のストレスはその日のうちに!好きなことをする、ゆっくりお風呂に入って休むなど自分なりのストレス発散法を見つけて下さい。
でこぼこのない健康な髪を育てる
一番良いのは健康な髪を育てることです。
髪のバランスを整えるには、食生活の改善が大切です。
髪に届く栄養が不規則なために、髪も歪んでしまうのです。
髪に栄養を行きわたらせるためには、自分が十分な栄養を摂って内側から髪を育てる必要があります。
不規則な食生活やジャンクフードばかり食べているようなら見直しましょう。
ガタガタになった髪の毛は抜いてもいいの?
1本チリチリした毛を見つけると抜きたくなりますよね。
すべてがガタガタになっているわけではなくて、何本か目立つように飛び出していると、抜いてしまおうかと思うでしょうが、それはいけません。
連珠毛などくせ毛になってしまった毛を無理に抜くことは、毛穴を傷めてしまったり、抜け毛が増える原因にもなりますから、あまりオススメできない方法です。
途中から切る
本当に本数が少なくて、ぴーんと1本飛び出たくせ毛がどうしても気になる時は、抜くのではなく気になる部分から切りましょう。
ただ、本数が多い場合はその都度切っていたらヘアスタイルもバランスが悪くなりますので、これは髪質を変えるための根本的な対処法が必要です。
スポンサーリンク